もう終わりにしようかな。
終わりにしたいな。と思い出したのは きっと始まった時すぐにだった。
色々と誤魔化して、ありもしない可能性に 少し期待して
それらもほんとに現実とは遠い遠い世界で
夢は夢のままなのだと。
やっぱりそうだった。
あの暖炉の火を見ながら
この薪のように 燃えるだけ燃えたら灰になる。
このとんでもない値段のワインだって 飲み干せばなくなる。
靴を履いたら 。
車のドアを閉めたら。
アタシは あの場所に帰らなければならない。
アタシの欠片は消し去って。
送られてきた画像の笑顔に
もう何も心が動かなくなった。